圭人りんのクソモンペ

圭人りんの肘の裏に生息中

頑張り続ける事に疲れた圭人くんのおはなし(別バージョン)

【頑張り続ける事に疲れた圭人くんのおはなし】の死ネタじゃないバージョンです。

架空の人物が出てきますので苦手な方はこの先読まないでください。
読んだ後の苦情等は受け付けておりませんのであらかじめご了承ください。

前回の最後の文からの続きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


俺は希望を持って、

そらをとぶ


いや正確には、飛ぼうとした。

 

その時

 

「ねぇ、あなたそこでなにしてるの?」

 

と、声をかけられた。

 

振り返ってみるとセーラー服を着た女の子が居た。

 

圭「別に、今から空を飛ぼうと思って」

 

なぜかその時俺は正直に答えてしまった。

 

彼女は

 

「そうなんだ、私もおんなじ、空飛ぼうと思ってここに来たんだ」

 

と言った。

 

俺は想像してた言葉と違う返事が来た事に戸惑いなにも言えず立ち尽くした。

 

「ねぇ、一緒に空飛んじゃう?」

 

なんて言いながら彼女は笑うから俺はとっさに

 

圭「今じゃなくてもいいんじゃないかな、君はまだ若いわけだし、ね?」

 

と答えていた。

 

「お兄さんも若いじゃない、今飛ぶのも、あとで飛ぶのも一緒じゃない?」

 

彼女は言った。

でも俺はなぜか彼女が今飛ぶのは良くないと、まだ彼女の人生は長く、きっと楽しいことも多いだろうと思った。だからこそ、今飛ぶのは良くないと、そう思った。

 

「お兄さんは、私のこと知らないでしょ?
私もお兄さんのこと知らない。


でも、飛びたいって思ったタイミングは一緒だった。


なんか、面白いね。不思議。


お兄さんは私を説得しようって思ってるのかもしれないけど、私そんなの求めてない。


今飛びたいと思ったの。今。過去に何度も思った、何度も、何度も、何度も思ったの。


そして今、また空を飛びたいと思った、もう、いいじゃない?」

 

彼女はそう言って長い髪を風になびかせながら笑った。

 

彼女が言いたいことは、
何となく、何となくわかるような気がした。

 

 

それが、俺と君の初めての出会い。

 

 

 

continue…