圭人りんのクソモンペ

圭人りんの肘の裏に生息中

Twitterに載せた妄想まとめ編④

小さい頃から一緒に暮らして一緒に育って来た9人一人一人個性がある中8人から特別愛されている人がいた。その名は岡本圭人。圭人は小さい頃から自分の感情を押し殺すのが得意でいつも笑顔で優しくみんなを包み込むそんな圭人には他の8人にはない特別な能力があった。それは人の悲しみを吸収すること

人の悲しみを吸収すると同時に圭人の命はだんだんとゆっくり短くなって行く。圭人の能力に気がついたのはまだ9人が小さい頃。9人の中の1人山田涼介という子がいる。涼介がある時理不尽なことで叱られた時があった。涼介は自分の思いをうまく伝えられないことに憤りを感じ泣いて泣いて泣き続けた

そこへそっと圭人は寄り添い涼介の手をそっと握った。山ちゃん、大丈夫だよ。圭人がそう呟いた瞬間涼介の悲しみは不思議と消え何が起きたのか周りも涼介自身も分からなかった。それからしばらくして圭人には人の悲しみや辛さを吸収できる、自分のものにすることができるんだと周りは気付き始める。

どこからともなく人の悲しみ負の感情を自分のものにして帰って来てしまう圭人。圭人を誰よりも愛して大切に思う8人は圭人が辛い思いをしているのに耐えられずいつもこうお願いする。お願いだから圭人、もっと自分を大切にしてほしい、もっと自分の幸せを求めて、と。でもいつも圭人は決まってこう返す

俺は今が一番幸せだよ。と眩しいくらいの笑顔で周りを癒してしまう、それがもう一つの圭人の力かもしれない。俺はみんなが幸せならそれでいいんだと。圭人は自分の命を削りながら人の負の感情を自分のものにしていることに気がついていた。自分がもうすぐこの世界から消えてしまうことも気がついている

誰にも言わず1人でみんなの負の感情を自分のものにしていく圭人。いつか来るサヨナラの時のためにひっそりと準備を始める。いつも以上に笑い、感謝を述べる圭人に8人は違和感を感じ始めるがその違和感がなんなのか未だ気付けぬままその時は突然くるのであった。

ある日圭人は8人がまだ寝ている夜明け、ひっそりとベットを抜け出す。一人一人の手を握り、最後の人の手を握った後まだ寒い4月の外へと1人歩き出す。大きな桜の木の下で、圭人がそっと呟いた。俺がいない世界でみんなが笑っていますように。
優しく微笑み、圭人は桜とともに散るのであった。

圭人りんが特殊能力を持っていたらシリーズの元祖です。
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