圭人りんのクソモンペ

圭人りんの肘の裏に生息中

Twitterに載せた妄想まとめ編②

たった1度だけ時間を戻せるとするならば、俺は迷わずあの日の君を助けにいくよ。時は遡り一年前。永遠を誓った彼女とともに訪れた公園。古く懐かしいそんな公園で2人でお喋りをしていたら突然自分たちに向かって走って来た赤い車。彼女は俺を突き飛ばして1人で先に逝ってしまった。どうしてだろう

あの日から俺の時は止まったままなのに。まるで世界は最初から彼女なんていなかったかのように回り出す。最初は気にしてくれていた友達も先生も。一年も経てば過去のことのように話すんだ。俺はまだあの日に取り残されたままなのに。あの日に俺を戻してよ。俺を彼女だけのヒーローにならせてください。

ふと目を覚ますとそこは自分の部屋で。時計を見ると午前11時。鳴り出す電話。「はい。」「もしもし圭人?約束11時だよね?今どこ〜?」電話から聞こえて来たのはあれだけ聞きたいと願っていた彼女の声。もしかしてと思いカレンダーを見る。2016年3月31日。あの日だ。彼女を失ったあの日に今

俺は戻って来たんだ。

急いで準備をする。そう、確かあの日はこのジャケットを着て行ったんだ。新しく買って気に入っていた黒いジャケットを羽織り黒いキャップをかぶる。お気に入りのネックレス、指輪、ピアス、よし完璧。走って彼女との待ち合わせ場所まで行く。彼女は案の定ふくれっ面。「ごめん遅れた」「許さない」

なんて言いながら笑う彼女。あれほどまでに会いたいと願った彼女が今目の前にいる。胸を熱くさせながらもあの日と同じように映画を見てご飯を食べてショッピングをして。日が暮れてきて、あの日は確か、このあと公園へ行ったんだ。「あのさ、俺ん家行かね?」そう言おうと思ったその時

赤い車が自分たちの方へ走ってくる。どうして、なんで、あぁ、そうか、どう足掻いても未来は変えられない。なら。彼女はあの日と同じように俺を突き飛ばそうとする。その手を引っ張り逆に突き飛ばした。驚く彼女の顔。目の前には車。彼女の叫び声がする。あぁ、彼女とのデート、楽しかったな。

神様、もしもう一つだけ願いを叶えてくれるなら、彼女を最初から俺のいない世界で幸せにしてあげてください。

おわり。

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